釈明


姉から怒られた。
ネタにするなと・・・。

前回の日記で書いた
姉が消毒薬のマキロンを誤飲した話は、
確かにひどい。
あれでは姉はただのアホだ。

姉の汚名返上のためにも、
マキロンを誤飲した理由を
きちんと説明する必要がある。


何故、消毒薬を誤って口にするような
馬鹿な間違いを起こしたのか・・・

その理由はこうである。
(姉談)



















「懐中電灯がマキロン浸しになっていた。














で、その懐中電灯を口にくわえた。」























とのこと。
















あぁ、なるほどね!
とは、

口が裂けても言えない理由だ。















「どうしたら、懐中電灯がマキロンに浸される事態になるのか。」
「どうしたら、懐中電灯を口にくわえる必要が生じるのか。」

不可解なことばかりで、
怒りにも似た感情すら沸き起こる。





懐中電灯がマキロン漬けになったことに関しては、
















「薬箱の中でマキロンがこぼれていた。」












とのこと。













あぁ、なるほどね!
とは、

言いたくない。














薬箱の中でマキロンがこぼれていたのはわかる。
でも普通、薬箱に懐中電灯をしまう・・・か?





気を取り直して、
懐中電灯を口にくわえた理由を聞いた。
















「旦那の耳掃除をする時は、
懐中電灯を口にくわえている。」












とのこと。

















あぁ、なるほどね!
と、

言う人はいるだろうか・・・














耳の中が見えにくいのはわかる。
でも普通、懐中電灯を口にくわえる・・・か?








懐中電灯にはかなりマキロンがついていた様で、
気がついた時には口の中の感覚がなかったという。














「歯医者さんの麻酔みたいよ。」

姉は、笑っていた。















「口の中を殺菌消毒できたかも。」

姉は笑っていた。











私は
マキロンを誤飲した理由を
事実通りにきちんと説明した。




今回の目的だった
姉の汚名返上は、

・・・できただろうか。



ついでに、
そんな格好で耳掃除をされていることで、
姉の旦那まで
辱めてしまってはないだろうか・・・

一抹の不安が残る。